その1の続き。
《保護者様からの合格体験記 その2》
はじめはよく分からないながら通っていた子どもが、初めての土曜講座のあとにとても楽しそうに「おもしろい子がたくさんいるの!」と話してくれました。
自分と同じく読書や工作が好きな子が多いこと、独特な感性を持った子がいること、長く続けている趣味がある子がいること。学校での友達とまた一味ちがう、と楽しそうにしているので、「やっぱりわざわざ試験を受けてまで中等を目指そうという子たちが来ているから、何かこだわりがあったり、頑張り屋だったり、似たところがあったりするんじゃないかな」と言うと、「そうかぁ!」と何かが腑に落ちたようでした。おそらく、本人にとって「いい仲間に出会う」という中等をめざす意味合いをはじめて体感した瞬間だったのではないかと思います。
本人のモチベーションがはっきりするにつれ、私はサポートに徹すればよく、あまり悩むようなことはありませんでした。
勉強に関しては、難しい問題に取り組んでいるときに「全然分からない、何から手をつけたらいいのか分からない」と言ってくることがあり、はじめのうちは一緒に解いてみようと挑戦したりしました。が、私が一緒に解き始めると必ず子どもが不満そうにするので、だんだんと「分からない」というのは分からないという状況を口にしているだけで手伝ってほしいわけではないのだということに気づきました。
なので、「難問に取り組んでるんだね、がんばれ!」と応じたり、「どんな問題やってるの?」と問題の内容を説明させたり(自分で説明しているうちに手がかりが見つかるということも多くありました)、説明し終わっても手がかりが見つからない場合には、他に読み落としている手がかりはない?と確認したり、とにかく本題には踏み入らずに、周辺サポートに徹することにしていました。
つづく。
その3はこちらよりどうぞ。